卵巣がんの診断と治療

卵巣がんは他のがんと異なり、開腹手術を行って詳細な診断をします。
この手術によってがんが良性か悪性か、またどれくらい広がっているかを診断することができます。これは“ステージング手術”と呼ばれます。
卵巣がんの治療は、手術によって腫瘍を取り除き、それに抗がん剤を併用するという方法が一般的です。
卵巣がんは、抗がん剤が有効ながんの一つで、特に“シスプラチン”“カルボプラチン”と呼ばれる白金製剤がよく用いられます。
卵巣がんの治療で、抗がん剤は、手術で取りきれなかったがんを治療するために、手術後に投与されることが多かったのですが、最近では、がんを小さくしてから手術するために、手術前にあらかじめ抗がん剤を投与するという方法もとられるようになっています。
なお、卵巣がんには放射線治療はあまり有効ではありません。
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卵巣がんの種類と特徴

卵巣がんは早期発見が難しく、診断されにくい癌です。それは、卵巣がんは自覚症状が現われにくいためで、異常に気づいて病院に行ったときにはすでに転移が広がっていた――といったことも多いといいます。
卵巣がんで最も多いのは、卵巣表皮にできる上皮性卵巣がんで、卵巣がんのおよそ9割を占めています。
次に多いのが、卵巣胚細胞腫瘍で、これは卵巣の中の“卵子のもと”である胚細胞にがんができるというものです。
卵巣胚細胞腫瘍は、十〜二十歳代の若い女性に多く、ほとんどの場合、卵巣の片側のみに見つかります。
ところで、卵巣がんは、自分の家系に卵巣がんの人がいる場合、その人も卵巣がんにかかるリスクが高くなることが知られています。
日本における卵巣がんの発生頻度は1985年の成績で人口10万あたり5.7で欧米と比べて低いといわれていますが、最近の食生活の欧米化や少産傾向などにより増加傾向にあると考えられています。
卵巣がんの早期発見のためには、定期的な検診が不可欠です。卵巣がん検診は超音波検査で行い、卵巣に異常が認められた場合は血液で腫瘍マーカーを調べます。
卵巣がんの早期発見のためには最低2年に1回は検診を受けることが望ましいといわれています。
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